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PAMELAHの5thALBUMのレビューです。
全歌詞:水原由貴/全作編曲:小澤正澄


1.この両肩を抱きしめて
PAMELAH特有の電子サウンドに水原さんのお得意の悲しい女性の歌詞がマッチしています。
1曲目としてはテンポの良い曲ではあるのでふさわしいです。


2.DISTANCE
らしくない曲調に珍しい歌い方の異色な曲。
それでも良い意味で当時の音楽界を思わせるような曲です。
歌詞は失恋したわけではないけど一歩踏み出せない女性が主人公です。


3.許されない恋
重厚なサウンドで始まるイントロ。
シングル曲なだけに前曲までとは少し違った音の使い方です。


4.COROMOTION
可愛らしい詞と曲。
どうやら飼っている犬のことを歌ったようですが検索してみると
コロという犬を水原さんが当時飼っていたようです。
ちなみにアルバムに付いてくるシールには水原さんが描いた犬の絵があります。


5.傷跡
前曲とギャップがあるんですがバラードです。
歌詞は別れた女性が言われた言葉に傷つきながらも
なんとか強くなろうとするというものです。
女性の等身大の詞と言う感じもします。
PAMELAHはこういう詞が多いのですが女性ファンは多かったんだろうなと思います。


6.ism
インスト曲。
傷跡に通じるものがある曲調。
今にも水原さんのボーカルが聴こえてきそうな1分の短い曲です。


7.記憶
シングル曲。
特に言うこともないかなぁ・・・。


8.individualism
PAMELAH惜しむべきラストシングル。
今まで以上にシングル曲にしては電子音がふんだんに使用されている正にPAMELAHらしい曲。
これでラストシングルというのが皮肉で仕方ない。


9.ダーリン
歌い方なのか曲調なのかどこか可愛らしさを感じる曲。
歌詞は浮気をしているのではないかと恋人を疑い別れることも考えるが
昔のことを思い出してしまうとやっぱり憎めないといった内容。
あるあるって感じの歌詞なのかもしれませんね。


10.魅惑の扉〜ism mix〜
記憶のc/wのリミックス版。
意外に原曲と大幅に違うミックスもあるのでなんともいえないが記憶とそれなりにカブってる感じがした。


11.POLICY
ビースタを除くとPAMELAHとしては最後の曲。
誰になんと言われようが自分を貫くというまんまポリシーに関しての曲。
何故この曲が最後になるのか・・・。
(当時はFCも発足したばかりだったはずだしまだまだやるつもりだったのだろうが)
曲調は電子音もそれほどになく普通の曲であり、終わりにはピッタリだと思います。


■総評
今までシングルと同じくらい力入れてアルバム曲も作れば良いアルバムが出来るのにと考えていました。
でもこのアルバムを聴いて考えを改めさせられました。
シングルはシングルとして多くの人に自分達の楽曲を評価されるものだから勿論より豪華に作っていくものですが
アルバム曲は違うんですね。アルバム曲まで同じように作ってしまったら同じような曲の羅列になって飽きられてしまう。
このアルバムはアルバム曲もシングル曲も根本は一緒なんだけどアルバム曲は繋がりとシングルとの兼ね合いを重視している気がしました。
つまりシングルと同じくらい良いんだけど、シングルにするような曲で埋め尽くされているということですね。
PAMELAHがアルバム型のアーティストだったのもわかるような気がしました。


発売時は既にGIZA発足時(ルーマニやWAGがコナン歌ってた頃)だったから煽りを受けて活動休止になってしまったのでしょうか。
PAMELAHは勿論他のグループに関しても聴くたびに同じことを思います。